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歯科医師が考える「良い歯医者とは」

本当に「いい歯医者」を見分ける5つの条件

先日、東洋経済でこんな記事をみつけました。

本当に「いい歯医者」を見つける5つの条件。174人の現役の歯科医の先生に聞いたアンケートです。

第1位 初回の診察時間が長い                     96/174人が回答

第2位 自分が不得意な治療は断る                   81/174人が回答

第3位 治療の度に歯の写真を撮る                   66/174人が回答

第4位 治療の前に歯科衛生士が口中を清掃する             52/174人が回答

第5位 すぐに虫歯をげ削ろうとしない                 38/174人が回答

 

第1位、最も多くの先生が挙げたのが、「初回診察時間の長さ」これは、正しい診察をするために、患者の話をよく聞きよく会話をする必要性を言っているようです。別のアンケートでも、患者が歯科医師に期待するなかで、「患者の症状の理解度」を2番目に挙げてます。

 

第2位、以外にも、本当に良い歯医者は自分の不得意な治療はせず、希望があれば別の医院を紹介すると言ってます。「いまどきのクリニックは、ホームページに医師の経歴、どのジャンルの治療をより得意としているかが分かります。」 別のアンケートでは、医師の適切な指導力、アドバイス力に期待するのがトップになってます。それが、このへんと被るのですね。自分の得意分野をPRする必要があるんですね。

 

第3位、歯の写真を撮影することで、患者自身の口の中をしっかりと確認してもらい、治療の方針説明などに使う。中には、写真を見ながらスタッフ一同で検討会をすることも。

 

第4位、口の中は細菌だらけ、十分なクリーニングをしないで治療をした場合、汚れごと歯の型をとったり、汚れを巻き込んだ状態で詰め物をしたりして治療結果が良くない。医師による治療と同じくらい、歯科衛生士による口内クリーニングは重要。

 

第5位、虫歯がらといってすぐに削るのはあまり良くない。どうしても削る場合は、マイクロスコープなど拡大鏡を使って、削る場所を最少にする努力をするのが、良い歯医者。さらに、従来なら削る虫歯でも、削らなくても大丈夫なケースも出てきてます。十分に説明する必要があります。

 

別のアンケートでは、信頼してもらえる歯科医師の条件では、

1位、医師の人間性、

2位、適切な指導力、アドバイス力、

3位、話しやすい雰囲気             がベスト3です。

 

患者立場からではありませんが、私が読んでも「なるほど!」と納得するところがあります。歯科の先生の参考になればと思います

 

 

 

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歯科医院向け「次亜塩素酸水を使った集患の方法」

歯科医院様向け 「次亜塩素酸水の歯科利用」について

❒歯科業界の現状

よく言われていることですが、歯科医院の数はコンビニの件数より多い。実際に、コンビニ店数54、413件(平成28年度調査)歯科医院数 68、756件(厚労省、医療施設調べ)と歯科医院の数が多くなっています。しかもこの数は年々増加傾向にあり、毎年1500人のペースで歯科医師が誕生しています。特に都心部では、10万人当たりの医院数が過疎地に対して2倍近く開院しており廃院する医院も多いのが現状です。

もともと歯科医療は、地域密着型の医療サービスで、あまり遠方からの来院は期待できません。人口の減少による受診患者の減少、保険点数の引き下げ、歯科医院数の増加、当然過当競争が生まれます。いかに集患を成功させるのか、いかに既存患者を取り込むのかが生き残る「鍵」になっていますが、その答えを見出すのは容易ではありません。

そこで今回私が提案させていただくのが、次亜塩素酸水を使った集患、増患です。

❒まず最初にお伝えしなければいけないこと。

次亜塩素酸水の歯科利用については賛否両論があり、現時点で歯科治療への使用に対しては、事前に十分な情報提供を行い、患者さんの同意を得たうえで歯科医師の責任の下に行うことが必要です。

❒次亜塩素酸水の作り方と種類

作り方は、主に3通り

・電気分解方式・・・溶剤が食塩水、希塩酸、食塩水+希塩酸の3種類あり、また電気分解に使う電解槽が、隔膜がある有隔膜槽と無隔膜槽があります。

・二液混合方式・・・次亜塩素酸ナトリウムと塩酸やクエン酸を混ぜ合わせる方法。

・ジククロロイソシアヌル酸ナトリウム・・・粉末のジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを水で溶いて作る方法。プールの殺菌消毒などに使われます。

次亜塩素酸水の種類

名称 電解槽 被電解液 pH 有効塩素濃度(ppm)
強酸性次亜塩素酸水   二室型/三室型   NaCl水 2.7以下* 20~60
弱酸性次亜塩素酸水   二室型/三室型    NaCl水 2.7~5.0 10~60
微酸性次亜塩素酸水 一室型 塩酸水 5.0~6.5 10~30
塩酸/NaCl水 5.0~6.5 50~80
電解次亜水 一室型 NaCl水 7.5~10 50~200

 

*強酸性次亜塩素酸水のpHは実際的には2.2~2.7である。pH2.2以下では塩素ガスの発生が激しくなる。

参照wikipedia

❒歯科では、どんな次亜塩素酸水を使っている?

・パーフェクトぺリオ・・・ PH7~8、濃度200~300ppm、全国303歯科医院で利用(HP)

・スーパーぺリオ(高濃度次亜塩素酸水)・・・ PH9で有効塩素濃度500ppm

・POIC(タンパク分解型機能水)・・・低濃度次亜水(PH6.5 濃度10~30ppm)と高濃度次亜水(PH9濃度 500ppm)の2種類を使う

・その他・・・炭酸次亜水、次亜水など

歯科での次亜塩素酸は、前出の電解次亜水が主流です。その理由は、電解次亜水は殺菌とタンパク質分解作用でバイオフィルムの破壊の両方が可能だからです。

電解次亜水は、主成分の次亜塩素酸(HOCL)と次亜塩素酸イオン(CLO-)が混在します。次亜塩素酸が殺菌、次亜塩素酸イオンがタンパク分解* と各々別々の役割をしています。

*次亜塩素酸イオンは、アミノ結合(ペプチド結合)を加水分解するので、タンパク質を腐食する作用があります。

❒次亜塩素酸水の歯科利用での特に知っていただきたいこと

●次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは違います。

意外と次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムを勘違いされてる方が多いです。

【主成分】次亜塩素酸水:次亜塩素酸に対して、次亜塩素酸ナトリウム:次亜塩素酸イオンが主成分です。

【PH】次亜塩素酸水:5~6.5に対して、次亜塩素酸ナトリウム:12以上

【安全性】次亜塩素酸水 :手荒れ少ない、環境負荷少ない、トリハロメタン生成無し。対して、次亜塩素酸ナトリウム :手荒れ多い、環境負荷多い、トリハロメタン 生成あり。

●次亜塩素酸水の性能は、PHと有効塩素濃度で決まります。

次亜塩素酸水溶液の中は、PHによって次亜塩素酸と次亜塩素酸イオンの存在比率が変わります。次亜塩素酸水溶液がアルカリ性の場合、内部は次亜塩素酸イオンが主になっています。PH7で次亜塩素酸の割合は77.2%、PH7.5で51.7%、PH8で25.3%、PH9では、わずか3.3%となっています。

(下図参照)

次亜塩素酸は、殺菌、消臭に効果を発揮、次亜塩素酸イオンは、洗浄、漂白に効果を発揮します。例えば、PH7で有効塩素濃度が250ppmとすると、250ppm×77%=192ppmが次亜塩素酸となり残りが次亜塩素酸イオンとなります。また、有機物との反応性が非常に高いので、うがいで利用する場合、歯磨き後が有効です。

酸乖離乗数グラフ 微酸性電解水協会

※次亜塩素酸(HCLO)の存在比率のPH依存性。(図:微酸性電解水協議会)

●次亜塩素酸水の自己分解性

次亜塩素酸水の欠点として、紫外線による自己分解があります。(日持ちしない)その際、ほとんどの場合塩酸を生じます。        HCLO ➔ HCL + (O)

その際、電解次亜水を炭酸水で中和すると、PHが6以上で炭酸水素イオン(炭酸水)が残ります。すると、

HCL + HCO3 ➔  CL + H2O + CO2 ↑  と塩酸を生じません。そのため、極端に酸性に傾くことが無くPHが維持され、PHが4以下になることなく塩素ガスが生じ危険性がありません。これは、炭酸ガスの緩衝性によるものです。炭酸ガスは水に溶けているときに以下の3つの状態に分かれています。

H2CO3  ⇔  H+ + HCO3-  ⇔  2H+ + CO32-

酸性が強くなる(H+が増える)と左に反応が進みH+を取り込み、酸性が弱くなる(H+が減る)と右に反応が進みH+を吐き出します。これにより、H+の数が変化しないように自動調整されます。この現象で水素イオンの増加(酸性化)を防ぎます。

❒次亜塩素酸水をどう使っているか?

院内治療・・・高濃度次亜水を歯周ポケット内に噴射し、歯周ポケット内に潜む歯周病菌への殺菌効果を高めています。そして、治療前後で位相差顕微鏡で口腔内の菌の状態を見ていただいて、殺菌された状態を確認するのが一般的です。

ホームケアとしては『うがい』を行う・・・うがいの方法。ホームページなどで紹介されている方法がいくつかあります。

・次亜塩素酸電解水パーフェクトペリオホームケアは、毎日、通常の歯磨き後、10秒間、うがいをするだけです。〔次亜塩素酸電解水pH7.5±0.5/250ppm±50ppm〕

・POICウォーターで簡単ホームケア

1. 毎食後や就寝前に、気になった時ににキャップ一杯(約10cc)のPOICウォーターで20秒程しっかりと力を込めてうがいをします。

2. うがいの後に、POICウォーターを歯ブラシや歯間ブラシでブラッシングして更に効果を高めます。

まとめとしては、うがいと歯間ブラシ、歯ブラシを併用するのが効果が高いようです。また、希釈にはお湯を使うとより効果が望めます。

*次亜塩素酸は、70℃で分解してしまします。また、70℃を超えない高温で活性化します。

●その他の利用

■術前・術後のうがい

■外科処置後の洗浄や消毒

■入れ歯の洗浄、殺菌

■口臭予防

■診療器具・器材の除菌

■噴霧器での室内の空気の除菌

❒次亜塩素酸水をどう経営に生かすか?

今までご説明したことからも、次亜塩素酸水の歯科利用については、①歯周病の予防、②口臭予防、③在宅、介護施設での口腔ケア、が可能と考えます。

●成人の実に80%がかかっていると言われている歯周病。最近では、歯周病による健康への影響(心臓病、脳こうそく、糖尿病の悪化、骨粗しょう症など)が話題になっていますが、認知度ではまだまだと感じます。

●成人男女の80%以上が気にする「口臭」。特に年齢とともに口臭を気にする人が増える傾向です。そして原因の90%以上が口腔内と言われています。

●絶対的に不足している訪問歯科。介護施設や在宅で介護を受けている高齢者の口腔ケアは、誤嚥性肺炎の予防という観点からも重要です。

いずれも、予防歯科として、ホームケアで『うがい』を励行します。それから定期検診として、定期的に来院を促すのが良いと考えます。定期検診は患者を定期的に来院させ、他の歯科医院に行きにくくさせる効果があります。つまりは「かかりつけの歯医者」になるわけです。

これは一定の収益安定効果があります。

●価格・・・いずれも自由診療となります。ホームケア用の次亜塩素酸水の販売価格は、500mlで1500円から5000円ぐらいまで多いようです。また、治療として歯周ポケットの洗浄は、1回あたり10000円程度が多いと感じます。

●注意点・・・価格については、各医院によって異なりますが、アンケートの結果などからは、1回の治療費が5000円を超えると「高い」と感じる患者が増える傾向があります。

また、自由診療に対する抵抗感が強いのは歯科医師の方々の感じるところではないでしょうか。そのため、ろくな説明もせずに自由診療をすすめるのは最悪な結果となってしまいます。価格を明示し、説明には十分な時間をとることが望まれます。

●歯科向けの次亜塩素酸生成器は、一般的には高価(2,30万円~100万円以上)が多く、初期の導入費用、併せてランニングコストもよく検討する必要があります。

❒次亜塩素酸の歴史

次亜塩素酸は元々日本で発明された技術です。1920年代に北海道で稲作を実現させるために作られました。当初は、電解槽に隔膜を介し酸性水とアルカリ水を別々に生成しました。今、医療機関などで、手の殺菌や、内視鏡の洗浄に使われているのがこのタイプです。

その後、森永エンジニアリングが希塩酸を使った無隔膜電解槽の電解方式を開発し、このときにその安全性から、食品添加物として認証され、併せて「次亜塩素酸水」と命名されました。

大きな技術革新は、この2つです。基本的に食塩水の電気分解では、強酸性水以外は酸性水は出来ません。そのため、隔膜式の電解をした後に、酸性水とアルカリ水を混ぜて弱酸酸性水を作るようになりました。

水溶液中は、様々なものがイオンの状態で溶け込んでいます。これを取り除き、超純水と純度99%の食塩を使用、云々としてもあまり効果に対する関連性は、私の経験上からも認められませんでした。

現代は情報過多の時代です。正確な知識を基に、利用することが求めれます。

 

❒次亜塩素酸水を認知していただくには?

医療関係の広告には、法律により制約が設けられています。そのため、認知の方法も自ずと限られた方法となります。

・ホームページへの掲載、院内掲示物の掲示、院内パンフレットの窓口配布、最低この3点は必要であると考えます。

・特に最近では、スマートフォンの普及に伴いスマホサイト制作は必須です。病院を探すとき5割強はスマホからのアクセスになります。60代のスマホ利用率は少ないですが、50代のスマホ利用率は急激に伸びています。

・次亜塩素酸水のブランド化も有効です。患者様向けに次亜塩素酸水を販売する際に、自医院の名前入りのボトルを製作するのです。自医院のPRにもなりますし、何よりも患者様の囲い込みが可能となります。

 

❒まとめ

●歯科利用の次亜塩素酸は『電解次亜水』がおススメです。理由は、殺菌とタンパク分解作用でバイオフィルムの破壊が可能だからです。

●ターゲットは、歯周病予防、口臭予防、高齢者口腔ケアです。

●基本的は『うがい』です。うがいを励行して、定期検診につなげます。

●次亜塩素酸水の認知を広めるために、ホームページへの掲載、院内用としてポスター、リフレットが必須です。

●次亜塩素酸水の性能を決めるのは、PHと有効塩素濃度です。純水云々は関係ありません。

●導入費用、ランニングコストをよく検討して低価格でも対応できることが理想です。

●定期検診をされている患者には、一度薦めてみましょう。でも自由診療にたいする抵抗があります。費用の明確化と充分な説明が必要です。

以上